Hypno Orgasm

性感催眠とは。どうしてイケるようになるのか

性感催眠は、催眠を使って、その人がもともと持っているイクための感覚を引き出すものです。催眠で心のブレーキをゆるめ、気持ちいいと感じている所に意識を集めて、快感として受け取りやすくします。何をするのか、どうしてイケるようになるのかを、順を追って書きます

もともと持っている感覚を引き出す

「体の力が抜けていく」と心と体の力みをとる暗示をしてから、性的な暗示に進むと、それまでイケなかった方が催眠の中でイクことがあります。スポーツでも、力んでいると本来の力が出せません。イケないのは、イクための力がないからではなく、心のブレーキがかかっているからだと私は考えています

催眠の中で一度イクと、「イケない自分」から「イケる自分」へ、心の向きが変わります。イケないことを自分のせいにしていると、「イケない自分」を守ろうとする働きが強くなります。イッたあとは、今度は「イケる自分」を、心の奥が守るようになります

気持ちいい所に意識を集めて、快感として受け取りやすくする

「どんどん高まって、我慢できなくなり、やがてこういう感じでイってしまいます」と暗示すると、体が反応し、反応している所に意識が向きます。意識が向くと、そこが気持ちいいと感じやすくなり、さらに体が反応します。こうして、反応と快感がつながって、ループのように高まっていきます。注意を向けることが、性的な興奮を感じる助けになることは、研究でも示されています(注1)

暗示は、頭のほうから順に、体の下のほうへ進めていきます。最初の暗示で「本当にそうなった」と体で感じると、そのあとの暗示にも反応しやすくなるからです

施術中は、受け身でいい

催眠状態は、受け身のまま集中している状態です。どの暗示をどの順で入れるかは、反応を見ながら私が決めます。快感に集中できるように、情欲や羞恥心をほどよく煽る暗示も、バランスを見ながら入れています

性感催眠が終わったあとに雑談をすることがあり、「むらむらしないの?」と冗談まじりに聞かれることがあります。施術中は受ける方の反応に集中しているので、そう感じることはありません。やることを、淡々と進めています

言葉を使わない暗示で、さらに深く入る

性感催眠では、言葉を使わない暗示(非言語暗示)も使います。肩に手を添えるだけで、そこから温かさが全身に広がり、気持ちよくなっていく方がいます。言葉がないぶん、言葉を理解するために使う理性も静まるので、より深い催眠の中で性的な暗示が入ります。こうした非言語の技法は、催眠の研究と臨床で知られるエリクソンも報告しています(注2)

イケるようになった先には、自分で調整する練習がある

イクタイミングや深さを、自分でコントロールする練習ができます。適切なタイミングで自然にイケるようになると、好きな人とのセックスでも、自分のペースで気持ちよくなれます。かといって、実際のセックスで自己催眠をする必要はありません。体験談にも、後日ふつうに彼とセックスをしただけで、感じやすくなっていたという声があります(体験談)

目的は、好きな人と気持ちよくなること

性感催眠の目的は、催眠の中でイクことそのものではなく、好きな人とのセックスで気持ちよくなれるようになることです。催眠は人を操る技術だと思われがちですが、性感催眠は、受ける方が変わりたいと思っているときに、そのきっかけを作るものだと私は考えています

文:催眠療法士だいき

注

  1. de Jong DC.「The role of attention in sexual arousal: implications for treatment of sexual dysfunction」Journal of Sex Research 46(2-3), 237-248, 2009. PubMed。性的な興奮と注意の関係を調べた研究をまとめた論文です。注意の向け方が、性的な興奮、とくに本人が感じる興奮を高めるうえで中心的な役割を持つと述べています
  2. Erickson MH.「Pantomime techniques in hypnosis and the implications」American Journal of Clinical Hypnosis 7, 64-70, 1964. PubMed。言葉を使わず、身ぶり(パントマイム)で行う催眠の技法についての論文です

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